最近、家庭での野菜栽培が流行しています。多くの人が自宅のベランダや庭、あるいはレンタル農園で野菜作りを楽しんでいます。
特に、新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が増えたことがきっかけで、家庭菜園がさらに人気を集めるようになりました。
家庭菜園をこれから始めたいと考えている方には、「茄子」が特におすすめです。
ここでは、プランターを使って茄子を栽培する方法と役立つコツを分かりやすく解説します。
プランターでの茄子栽培の開始タイミングと準備手順

茄子を春に植えると、夏から秋にかけて収穫できるので、長期間楽しめる便利な野菜です。
また、調理にも使い勝手が良いため、家庭菜園の初心者にも扱いやすく、挫折しにくいことから推奨されます。
ここでは、プランターでの茄子の育て方について説明します。まずは、必要な準備から見ていきましょう。
○準備するアイテム
・茄子の苗:茄子の植え付けは、4月下旬から5月上旬が適期です。
苗は、ホームセンターで選べます。長茄子や水茄子など、多様な品種がありますが、育て方の基本は同じです。
料理に頻繁に使う品種を選ぶのも良いでしょう。
・土:茄子は排水の良い、栄養豊富な土を好むため、プランターの底には鉢底石や軽石を敷き、その上に野菜専用の培養土を使用します。
培養土は元肥が含まれているため、追肥は不要です。
・プランターと支柱:プランターは深さが30cm以上のものを選び、茄子の成長に合わせた幅を考慮します。
また、成長すると約1mまで伸びるため、植物が倒れないように支柱が必要です。120cmの支柱を3本程度準備しましょう。
○植え付け手順
- プランターの底に鉢底石や軽石を敷き、その上に野菜専用の培養土を8割程度入れます。
- 茄子の苗を植える場所に、苗と同じ深さの穴を掘り、ビニールポットから外した苗を設置し、周囲に土を優しくかぶせます。
- 水は底から漏れ出るほどたっぷりと与えます。
これで植え付けは完了です。
特に難しい手順はないため、初心者でも簡単に扱うことができます。
プランターで茄子を栽培する8つの秘訣
茄子をプランターで栽培し、美味しい実を長く豊富に収穫するためのポイントをご紹介します。
・日照と通風の良い環境を確保しましょう! 茄子は暑さを好む野菜で、充分な日光を浴びることで美しい紫色の実を実らせます。
・水やりは茄子の需要に応じて! 茄子は水を好みますが、葉がしおれた時が水を与えるタイミングです。
プランターは狭いため、過剰な水やりは根腐れの原因となり得るため注意が必要です。
・定期的な肥料が重要! 茄子は肥料を多く必要とする野菜です。
植え付けから1ヶ月後には2週間おきに肥料を施しましょう。
・「3本仕立て」で健康な成長を促進! 過剰な葉を剪定し、主茎と2つの側枝を残す「3本仕立て」にすることで、栄養が実に集中し、風通しも良くなります。
・支柱でしっかり支える 茄子の成長に合わせて、適切に支柱を設置し、茎がしっかり支えられるようにします。
・初期の実は摘み取る 最初の1つや2つの実は苗の成長のために摘み取ります。
これにより、植物がより大きく健康な実をつける力を蓄えることができます。
・葉水で害虫予防! 葉水をかけることでアブラムシなどの害虫を予防します。
特に葉の裏側に注意して水をかけると効果的です。
・更新剪定で秋の収穫を促進! 夏の終わりに枝葉を剪定し、根を刺激して新たな肥料を与えることで、秋に再び実をつける苗を育てることができます。
まとめ
この記事では、プランターを用いて茄子を栽培する方法について詳しく解説しました。
茄子の苗は、4月下旬から5月上旬に植えるのが理想的です。
培養土は野菜専用のものを使用してください。
植物を日光がよく当たり風通しの良い場所に設置し、葉がしおれたら水をしっかりと与えることが重要です。
また、2週間に一度の肥料の追加も忘れないでください。
過密な葉は実の成長を妨げるため、「3本仕立て」の整枝を行い、茄子の成長を促進します。
茄子の栽培は特に難しくはなく、栽培の初心者でも容易に取り組むことができます。
ぜひこの方法で茄子栽培に挑戦してみてください。