通常、おにぎりを作る際には、ごはんが温かいうちに握るのが伝統的な方法です。
しかし、実際には多くの人が「炊き立てのごはんは熱すぎて握りづらい!」と感じています。
特に、そのまま食べる分には良いですが、お弁当に入れる場合、ごはんを適度に冷ますことは基本的なステップになります。
さらに、おにぎりに具を加える場合は、ごはんが熱いと具材が傷みやすくなるため、適度に冷ましてから握ることが推奨されます。
このため、「冷ましてから握る」こと自体に問題はありませんが、「冷まし過ぎないように」注意することが重要です。
冷え切ったごはんで握ったおにぎりは美味しさに欠け、握りづらくなるだけでなく、傷みやすくなる可能性があります。
一方で、熱々のごはんをボウルに移し、具を混ぜ合わせてから握る方法は、混ぜる過程で自然と温度が下がり、適度に冷ますことができるため、おすすめの一つです。
梅雨から夏にかけては劣化するリスクが高まるため、梅干しを混ぜたおにぎりを作ることで、通常のおにぎりよりも傷みにくくなります。
梅干しをつぶして、パックの鰹節と少量の醤油で味付けしたものをごはんに混ぜると、おかかの風味が加わり、より一層美味しいおにぎりを楽しむことができます。
この方法を試してみることをお勧めします。
おにぎりを握ってから冷ますには?
おにぎりを熱々の状態で握るのが理想とされていますが、実際にはその熱さが手に負担をかけることもあります。
多くの方がこの熱さに苦笑いを浮かべるかもしれません。
どうやら、昔ながらの料理上手な方々の手は、私たちとは少し違うようです。
しかし、「美味しいおにぎりを作りたい」という思いを持つ人のために、熱々のごはんでも安全に握る方法をお伝えします。
熱さを感じずにおにぎりを握るテクニック:
まずは、2つのお茶碗を用意し、一方がもう一方より少し大きいと作業しやすいです。
- 一つのお茶碗の内面を水で湿らせてから、余計な水分は拭き取ります。
- お茶碗に均等に塩を振ります。
- 炊きたてのごはんをお茶碗に入れます。
- もう一つのお茶碗を上から被せて、優しく振りながらごはんを形成します。
- この振る動作は、バーテンダーがシェーカーを振るようなイメージですが、あまり強く振りすぎないように注意してください。ごはんが固まりすぎないように、軽く数回振るのがポイントです。
- お茶碗で形を整えたごはんをラップで包み、さらに2〜3回優しく握ります。握りすぎず、空気を含ませることで、口の中でほろりと崩れるような柔らかさを目指しましょう。
握ったおにぎりは、海苔やごまなど、お好みのトッピングを加えて完成です。
この方法なら、ごはんが冷める過程で手を痛めることなく、美味しいおにぎりを作ることができます。
お弁当用のおにぎりの冷まし方
お弁当用のご飯を冷ます方法には主に二通りがあります。
- お弁当箱にご飯を詰めた後に冷ます方法:
この場合、ご飯をお弁当箱に入れた後、直接放置します。
ただし、蓋を完全に閉めるとご飯が乾燥してしまうため、蓋を少しずらして置くか、軽くラップをかけておくことがポイントです。
これにより、乾燥を防ぎつつ冷ますことができます。
おかずを詰め終えたら、お弁当の蓋を閉める前に蓋の内側についた水分を拭き取るのを忘れずに。
- お皿やバットで広げて冷ます方法:
別の方法として、ご飯をお皿や料理用のバット、ボウルに広げて置くと、表面積が増えるため速く冷ますことができます。
冷めた後は、それをお弁当箱に詰めれば良いだけです。
この際にも、ご飯が乾燥しないようにラップを軽くかけると良いでしょう。
ただし、この方法の欠点は、使用する皿やバットを後で洗わなければならない点です。
それゆえ、特に急いでいる時に推奨される方法です。
おにぎりを冷ますときの注意点
お弁当用のおにぎりを適切に冷ますことは、その品質を保つ上で非常に重要です。
ただし、冷ます過程でおにぎりが乾燥し、硬くなるのを防ぐ必要があります。
この問題を解決する簡単な方法は、おにぎりを冷ます際にふきんやキッチンペーパーを使用することです。
これらをおにぎりが置かれている皿の上に軽く被せることで、おにぎりから発散される水蒸気を吸収し、同時に表面の乾燥を防ぐことができます。
この方法は、家庭に常備されていることが多いふきんやキッチンペーパーを活用するもので、手軽に試せる対策です。
おにぎりが「汗」をかかなくなった、つまり表面に水滴が見られなくなった時点が、お弁当箱に詰めるのに適したタイミングと言えるでしょう。
近年、おにぎりを作る際にラップを使用する方法が人気を集めています。
しかし、炊きたてのご飯をすぐにラップで包むと、冷めにくく、内部に水滴が溜まりやすくなるため、問題があります。
適切に冷ますには、まずラップを取り除き、乾燥を防ぐためにお皿に移してからふきんやキッチンペーパーで覆いましょう。
また、熱々のご飯を扱うのが難しい場合は、ご飯をボウルや大きな容器に移し替えてみてください。
実際におにぎりを握る際は数回の圧力で十分であり、慣れていない人でも温かい状態であれば上手く握ることができるようになります。
重要なのは経験を積むことです。
ご飯を急いで冷ますには?
まとめ
美味しいおにぎりを握るためには、ご飯を適度に冷ますことが大切ですが、冷ましすぎは避けるべきです。
また、熱々のご飯を扱う際には、お茶碗を利用するなどの工夫が役立ちます。
おにぎりの表面が乾燥しないようにするためには、ふきんやキッチンペーパーの使用が推奨されます。